私たちが生きていくのに欠かせないのは水ですが、現代的な暮らしに欠かせないのは電気です。
携帯電話やインターネットが日常に入り込んだ今、私たちはかつて以上に電気が手放せなくなっています。
それほど不可欠な電気ですが、電気に関する英語はどれくらい知っているでしょうか?
「電球が切れた」「スイッチを入れる、切る」など、スムーズに口に出て来ますか?
英語で表す暮らし回りの電気について、もっと知ってみましょう。
もくじ
電気・電源オンとオフ
まず知っておきたいのは「電気をつける、消す」の表現です。
英語では「turn on(つける/オンにする)」と「turn off(消す/オフにする)」を使います。
- Turn on / off the light, please.(電気をつけて/消してくれますか?)
「電気をつける・消す」だけではなく、「スイッチを入れる/切る」というときも「turn on / off」を使います。
- Turn on /off the TV.(テレビのスイッチを入れて/消してください。)
「電源(power)やスイッチ(switch)が入っている/切れている」というときは「The switch / power is on / off」です。
電球、蛍光灯、LED
電球は「(light) bulb」です。
植物の球根もbulbです。
これは電球と球根の形を考えれば納得です。
チューリップの球根は「tulip bulb」、タマネギは「onion bulb」です。
蛍光灯は「fluorescent lamp」といいます。
fluorescentとは「蛍光」の意味です。
チューブ形の形状から「fluorescent tube」や、簡単に「tube light」と呼んだりもします。
電気に関し、「LED」という文字もよく見かけます。
日本語で「発光ダイオード」と呼ばれるLEDは、「Light Emitting Diode」の頭文字です。
節電効果が高いLEDを使った電球(LED light bulb / LED bulb)は、環境意識の高まりもあって世界中で普及が進んでいます。
最近は、エネルギー消費量の高い白熱灯に代わり、蛍光灯なのに電球の代わりに使える「電球形蛍光灯」という省エネ電球もよく見かけるようになりました。
英語では「CFL」と呼びます。「Compact Fluorescent Lamp」の頭文字を取ったものです。
蛍光灯は終わりが近くなってくると、チカチカと点滅を始めます。
そのような状態を表す英単語は「blinking」や「flickering」です。
どちらも「チカチカしている」という意味です。
- Tube light in the kitchen is blinking / flickering.(キッチンの蛍光灯がチカチカしています。)
電球の場合、蛍光灯と違って唐突に切れてしまいます。
「電球が切れる」は「burn out」といいます。
burn outとは「燃え尽きる」という意味です。
- One of the light bulbs at the gate burnt / burned out.(門の電球が一つ切れました。)
- Two bulbs burnt / burned out at once.(二つの電球が同時に切れました。)
ちなみに「電池が切れる」はdied やdeadで表します。
- All the batteries have died.(どの電池も切れています。)
- These batteries are dead.(これらの電池は切れています。)
電気を「交換する」は、「replace」です。
- It needs a replacement.(交換が必要です。)
- This light bulb was replaced only recently.(この電球はつい最近交換したばかりです。)
- Can you replace the light tube here, please?(ここの蛍光灯を交換してもらえますか?)
- I can replace it later.(あとで私が交換しましょう。)
英語で表す電化製品
電化製品のことを「electric appliance」といいます。
冷蔵庫や洗濯機など、家庭生活で必要な基本的電化製品を日本語で「白物家電」といいますが、英語でも「white goods(白物)」といいます。
普及し始めた当初、それらはどれも白色だったことから来ています。
さて、中でも家庭用電化製品/生活家電のことを「household / domestic appliances」といいます。
家庭内で使われている主な電化製品の英単語を確認してみましょう。
レンジやエアコンなど、日本語で書くときにカタカナでも、英語では違う呼び名になっているものもあります。
- air conditioner(エアコン)
- clothes dryer(衣類乾燥機)
- dishwasher(食器洗浄機)
- freezer(冷凍庫)
- refrigeratorまたはfridge(冷蔵庫)
- kitchen stove(ガステーブル)
- rice cooker(炊飯器)
- microwave oven(電子レンジ)
- washing machine(洗濯機)
- water heater(給湯器)
- humidifier(加湿器)
- vacuum cleaner(掃除機)
- desk lamp(卓上電気スタンド)
- floor lamp(フロアランプ)
電化製品の中でも細かいもの、例えばスマートフォン(smart phone)やデジタルカメラ(digital camera)、ゲーム機(portable game player)などは、さらにまとめて「gadget」と呼ばれます。
電化製品を売っているお店は「electronic and home appliances store」といいます。
- ○○ is a leading electronic and home appliances store in this area.(○○はこの地域の大手家電販売店です。)
コンセントを入れる、抜く
どこへ行っても要確認なのがコンセントの有無と位置です。
「コンセント」は和製英語です。
電化製品のプラグ(plug)の差し込み口であるコンセント、カタカナであるにも関わらず、英語では全く別の名前で呼ばれています。
アメリカでは「outlet」イギリスでは「socket」です。
- Where is the outlet / socket?(コンセントはどこですか?)
「コンセントを入れる、抜く」は「plug in、plug out」または「plug、unplug」を使います。
- Plug in the TV / Plug the TV.(テレビのコンセントを入れる。)
- Plug out the TV/ Unplug the TV.(テレビのコンセントを抜く。)
コンセントが届かないときに使う延長コードは「extension code / cable」です。
extensionは「延長」の意味です。
充電
携帯電話など「充電する」は「charge」を使います。
充電器は「charger」です。
- Do you have a spare charger? (予備の充電器ありますか?)
- My charger doesn’t charge my phone.(私の充電器では電話が充電されません。)
出先で充電がなくなって来たとき、充電させてもらえると助かります。
そのような場合は次のように聞きましょう。
- Can I charge my phone / PC here?(ここで携帯/パソコンを充電してもいいですか?)
ところで、日本語では「personal computer」を短くして「パソコン」といいますが、英語では頭文字を取って「PC」と呼びます。
ここでも違いに注意です。
- laptop (PC)(ノートパソコン)
- desk top (PC)(デスクトップパソコン)
lapとは「膝上」のという意味です。
電力に関する英単語
「電力」は「electric power(電気の力)」です。
electricを使った単語をいくつか挙げてみましょう。
- electric blanket(電気毛布)
- electric heater(電気ヒーター)
- electric signboard(電光掲示板)
- electric chair(電気椅子)
- electric guitar(電気ギター/エレキギター)
- electric eel(電気ウナギ)
ありがたいことに日本では停電の発生はごく稀ですが、世界では日常的に停電が起きている国・地域は珍しくありません。
経済発展や人々の生活の変化とともにウナギ上りの電力需要に追いつかないため、かつては滅多になかった停電が現代になってかえって頻繫になっています。
停電は「power failure」「blackout」または単に「power cut」といいます。
- Power has been cut since noon.(正午から停電が続いています。)
- Power has just recovered now.(停電は今、復旧しました。)
- power company(電気会社)
「電気」は「electricity」といいます。
- static electricity(静電気)
毎月届く電気料金請求書は「electric bill」です。
「bill」はお店やレストランでももらう「請求書」と同じです。
- Pay the electricity bill for this month.(今月分の電気料金を払う。)
「電気を起こす」はgenerateを使います。
発電機は「(electric) generator」です。
- Generate the power out of nuclear.(核から電気を作り出す。)
「電気を使う」はuseで表しますが、ソーラーパワーや水力などの「自然エネルギーを利用する」というときには特に「harness」という単語を使うことも出来ます。
- This machine uses a lot of electricity.(この機械はずいぶん電気を使う。)
- Harness the power of the sun.(太陽のエネルギーを利用する。)
未来を託すエネルギー
未来への希望を託されている「renewable energy(再生可能エネルギー)」には、次のようなものがあります。
自然の力を利用したものであるから、これらは別名「green energy」とも呼ばれています。
- solar power(太陽熱エネルギー)
- wind power(風力)
- water power(水力)
- geothermal power(地熱エネルギー)
- biomass power(バイオマスエネルギー)
発電所はアメリカ英語では「power plant」、イギリス英語では「power station」と呼ばれます。
- wind power plant(風力発電所)
- geothermal power plant(地熱発電所)
- nuclear power plant(原子力発電所)
「water power(水力)」を使って発電した電力が「hydroelectric power」です。
「hydro-」とは「水」を意味します。
- hydroelectric power plant(水力発電所)
未来のエネルギーに関するキーワードは、「renewable(再生可能)」「sustainable(持続可能)」などです。
- renewable energy(再生可能エネルギー )
- sustainable natural resources(持続可能な天然資源)
- low carbon(低炭素)
電気の故障を伝える英語
電化製品が壊れたときに呼ぶ「電気の修理屋さん(電気技師)」は「electrician」といいます。
- Please call an electrician.(電気修理屋さんを呼んでください。)
- An electrician is on the way.(電気修理屋さんが向かって来てくれています。)
- We need to call an electrician. The heater doesn’t work.(電気修理屋さんを呼ばないといけません。ヒーターが動作しません=故障しています。)
- Washing machine doesn’t work.(洗濯機が動きません=故障しています。)
電気製品などが故障して動かないときは「does not work(動作しない)」を使います。
日本語をそのまま訳して「broke(壊れた)」という単語を使うと「見た目的に破損している」というニュアンスになります。
- The pipe is broken.(パイプが壊れています。)
- The screen is broken.(画面が割れています。)
- TV doesn’t show.(テレビが映りません。)
- The machine is making noise.(機械からヘンな音がします。)
まとめ
以上が、暮らしに欠かせない電気に関する英語表現です。
電気に関する英語は、和製英語が多く混じっているので要注意です。
英語を勉強するとき、毎日使っているような身近な表現こそ、かえって見落としがちだったりします。
電気についての表現も、是非覚えておきたいですね。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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