そろそろ日本も暑くなり湿気が多くなる時期になります。
夏バテにもなりやすくなりますが、「夏バテ」を英語で表現するといったいどのような英語になるのでしょうか?
日本特有の暑さや夏の説明を英語でのコミュニケーションに混ぜられると相手との会話がはずみます。
今回はそんな夏バテ、日焼け、熱中症など夏のトラブルに関する英語表現を解説していきます。
英語で表す夏の暑さとトラブル
日本の夏は、「最高温度が35度以上になる日」と定義されている「猛暑日」が続きます。
英語で説明すると「a day the highest temperature reaches 35 degrees Celsius or greater(最高気温が35度以上になる日)」です。
「酷暑」を英語で表すときは「boiling」「scorching」などという単語を使って暑さを強調します。
- It’s boiling / scorching this time of the year in Japan.(この時期、日本はひどい暑さです。)
- Tips to survive summer heat in Japan.(日本の夏の暑さを乗り切るコツ。)
他にも「ものすごい暑さ」は次のような単語でも言い換えることも出来ます。
- sweltering heat
- dreadful heat
- intense heat
- fierce heat
- Japan’s summer heat is not something to joke about.(日本の夏の暑さは侮れません。)
- This dreadful summer heat really makes me sick!(この凄まじい夏の暑さにはウンザリです!)
夏バテ
そんな暑い日が続くと出現して来るのが「夏バテ」の症状です。
「夏バテ」は英語で「summer heat fatigue」「heat fatigue」「summer fatigue」などと言い表されます。
「fatigue」とは「疲労」のことです。
- I’m having some symptoms of heat fatigue.(夏バテの症状が出てきています。)
- I’m suffering from summer fatigue.(夏バテしています。)
- I’m so exhausted from summer fatigue.(夏バテで、バテバテです。)
「exhausted」は、「使い切って消耗した」という意味です。
夏バテの第一のサインは「食欲不振」でしょうか。
- I always lose my appetite during the summer.(夏はいつも食欲がなくなります。)
- I’m worried about heat fatigue and lose weight.(夏バテで体重が落ちるのが心配です。)
「lose weight」は「体重が落ちる=痩せる」です。
- I already lost 3 kilos this summer.(今年の夏は、もう3kg体重が減りました。)
- I don’t feel like eating.(食べたくありません。)
- How can I get back my appetite back?(食欲を取り戻すにはどうしたらよいでしょうか?)
体がだるくなったり、眠れなくなったりもします。
- I feel tired.(体がだるいです。)
- I find it difficult to sleep. Probably because of summer fatigue.(なかなか寝られません。きっと夏バテのせいです。)
日本では、夏バテ防止に体力をつけようと「ウナギ(eel)」を食べる習慣があります。
- I energize myself by eating eels in summer.(夏はウナギを食べて力を付けます。)
- There is a specific day to eat eels to cope with the summer fatigue in Japan.(日本には、夏バテを切り抜けるために、ウナギを食べる日があります。)
- Please take care not to be beaten by heat fatigue.(夏バテにやられないように、気を付けてください。)
「Prevention is always better than cure」は「予防は治療に勝る」という意味のフレーズです。
日本語では「転ばぬ先の杖」にあたることわざです。
「prevention」は予防、「cure」は「治療」の意味です。
- Learn how to prevent summer heat fatigue.(夏バテの予防法を知っておきましょう。)
あせも
汗をかき過ぎて皮膚に現れる発疹「あせも」は、英語で「heat rash」または「prickly heat」「miliaria」などといいます。
「rash」は発疹や吹き出物、かぶれなどを指します。
「prickly」はチクチクすることです。
- What is the good treatment for heat rash?(あせもにはどうしたらよいでしょうか?)
- My skin itches.(肌がかゆいです。)
- I feel like scratching all over the skin.(肌をかきむしりたいほどです。)
あせもが出来ると皮膚がかゆくなりますが、「Don’t scratch the skin(肌をかいてはいけません)」。
- Keep the skin clean and cool if heat rash appears.(あせもが出来たら、皮膚を清潔に保ち、冷やすようにします。)
- Small children are easy to get heat rash.(小さな子供はあせもになりやすい。)
熱中症
かつては「日射病(sun stroke)」という言葉をよく耳にしましたが、今では「熱中症(heatstroke)」という言葉に取って代わられました。
熱中症の怖いところは、直射日光を避けた室内でも起きてしまうということです。
暑さにより「body temperature(体温)」が上がり過ぎて「perspiration(発汗)」による体温の冷却システムが追い付かなくなると、様々な不調が起こります。
暑さによるそのような体調不良をまとめて「heat-related illness」といいます。
熱中症もそこに含まれます。
手遅れになると死に至りかねない熱中症予防に大切なのは、水分摂取です。
暑い季節、体調を維持するカギは「Stay hydrated(水分補給を忘れずに)」といえるでしょう。
「hydrate」は水を補給するという意味です。
「○○であれ」という意味の単語「stay」と組み合わせることで、「常に水分補給された状態でいるように=水分補給を忘れずに」といった表現になっています。
- Take enough water not to be dehydrated.(脱水症状を起こさないように、十分な水を取りなさい。)
「dehydrated 」とは脱水症状を起こしていることです。
水を補給することを「re-hydrate」といいます。
「re(再)」という文字が付くことで、脱水した体に「再度」水を補給するという意味になっています。
- If you sweat, you need to be re-hydrated.(汗をかいたら水分補給が必要です。)
同じ気温でも、湿度が低いと不快度数が少なくて済みます。
湿度を下げるためには「dehumidifier(除湿機)」を使うのも効果的です。
「ice pillow(冷やし枕)」「ice pack(保冷剤)」などもうまく利用して体温調節をサポートしましょう。
- Use heat-combatting items to make yourself comfortable.(暑さ対策のアイテムを利用して、快適に過ごしましょう。)
夏風邪
「風邪」のことを英語で「cold」または「common cold」といいます。
風邪といえば冬の風物詩のように思いがちですが、夏の風邪は珍しいことではありません。
「夏風邪」は、英語で文字通り「summer cold」といいます。
対する冬の風邪は、あえていうなら「winter cold」です。
- Seems like I caught a summer cold.(夏風邪をひいたようです。)
- What is the difference between summer cold and winter cold?(夏風邪と冬の風邪では何が違うのだろう?)
- If you caught a summer cold, get rest and stay hydrated. (夏風邪をひいたら、体を休めて十分に水分を取ってください。)
日焼け
他にも忘れてはいけない夏のトラブルは「日焼け」です。
ひと頃は「健康のシンボル」だった日焼けは、今では「避けるべきもの」になっています。
日焼け対策に関して「UV」という言葉がよく出てきますが、これは「ultraviolet」のこと、日本語では「紫外(線)」です。
「ultra」は「こえる」、「violet」は「紫」ですから、「紫外線」と同じ意味の構造になっています。
- Sun tanning hastens aging.(日焼けは老化を早めます。)
「hasten」は「早める」という単語です。
- Sun tanning causes wrinkles.(日焼けはシワの原因になります。)
- freckles(そばかす)
- spots(シミ)
- mole(ほくろ)
海外では20世紀初頭、「健康療法」として日光浴が注目されたのに始まり、小麦色に焼けた肌が「ファッショナブル」だとされたりもして、美しく焼いた肌に価値が置かれてきました。
日本の女性は白い肌を保つのに余念がありませんが、紫外線の害が声高に聞かれるようになった今でも、海外の女性は肌が焼けることに対してさほど神経質ではないようです。
小麦色に肌を焼きながら、太陽の下を闊歩している人がたくさんいます。
日焼けは英語で「sun tan」といいます。
「tan」とは「褐色にする」という意味ですので「tan / tanning」だけでも日焼けの意味になります。
日焼けを表す英語にはもう一つ「sunburn」という言葉があります。
こちらは、文字通りに訳すと「陽による火傷(やけど)」の意味です。
ヒリヒリと肌を痛めつける日焼けは、もはや「sun tan」ではなく「sunburn」と呼びます。
- My back aches from sunburn.(日焼けして背中が痛みます。)
- My skin peeled after sunburn.(日焼けして肌が剥けました。)
- You should protect your skin against the sun.(太陽から肌を守りましょう。)
- Take your sun screen when you go outdoors.(外に行くときは、日焼止めを持って行きなさい。)
まとめ
夏バテ、あせも、熱中症、夏風邪、日焼けと「夏の5大トラブル」に関する英語を網羅しました。
連日続く猛暑は辛いですが、人と会ったときに「暑いね、辛いね!」と口にし合うだけでも状況を共有し、辛さを分かち合える気がしませんか?
記事の中でご紹介した英語を使えば、海外の人とも分かち合えますね!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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