どんなときでも遅刻は避けたいのは山々ですが、やはり時には諸事情により遅刻してしまうことがあります。
そのようなとき、せめて出来ることは、遅れが見込まれた時点で取り急ぎ連絡をすることです。
そして、到着したときには適切に謝罪することです。
英語環境で仕事をしているとき、あるいは外国人と約束をしたときなど、英語で対処するときはどのようにしたら上手く乗り切れるのでしょうか?
ここではそんな遅刻に対処するための英語表現をご紹介します。
遅刻したら
遅刻の連絡をする場合、最初に口にすべきことはもちろん「すみません(I’m sorry)」です。
遅れることを伝えるときは「late(遅れる)」という単語を使います。
- I’m sorry, I’m late.(すみません。遅刻してしまいました。)
「late for ○○」で「○○に遅れる」です。
- I’m late for work.(仕事に遅刻だ。)
- I’m late for my appointment.(約束に遅刻だ。)
- Don’t be late for ○○.(○○に遅れないように。)
- We can’t be late for ○○.(○○に遅れるわけには行きません。)
「○分遅れた」は次のようにいいます。
- I’m 10 minutes late.(10分遅れです。)
- I’m sorry I’m late for 10 minutes.(10分遅れてしまい、すみませんでした。)
事前連絡
まだ約束の時間まで間があるけれど、このままでは間に合いそうもないと判明したときその段階で一報を入れておくと待つ方は助かります。
- If you are going to be late, call ahead.(遅れそうなときは、事前に連絡しなさい。)
以下は、遅れの見込みを伝えるためのフレーズです。
- I’m afraid that I’m going to be late.(遅れそうです。)
- I’m running late.(遅れています。)
この場合の「run」は「走る」という意味ではありません。
「running late」は「遅れている」という意味の定番フレーズなのです。
「on time」は、時間通りにという意味です。
- I won’t be able to make it on time.(時間に間に合いそうもありません。)
- I don’t think I’m going to make it on time.(時間には間に合わないと思います。)
この場合の「make it」は、「間に合う」という意味です。
- I hope I can make it.(何とか間に合うといいのですが。)
何分くらい遅れるのか、見込み時間も伝えられるとより親切です。
- I think I’ll be there in 10 minutes.(あと10分くらいで行けると思いますよ。)
「今からあと○分で」というには、「in ○ minutes」といいます。
- I’m leaving my home in 10 minutes.(あと10分で家を出ます。)
- I’m arriving my office in 10 minutes.(あと10分でオフィスに着きます。)
予定時間の「前」と「後」などを表すには、次のような表現があります。
- I’ll be arriving in time.(時間内に到着します。)
- I’ll be arriving on time.(時間通りに到着します。)
- I’ll be arriving 30 minutes ahead of time.(30分前に到着します。)
- I’ll be one hour late / two hours late.(1時間/2時間遅れます。)
「今、向かっています」というには「I’m on the way」というフレーズを使います。
- I’m on the way. I’ll be there in 15 minutes.(今、向かっています。あと15分でそちらに行きます。)
- I’m on the way but I have no idea how long it will take. There is too much traffic.(今、向かっていますが、あとどれくらいかかるか予想も付きません。ものすごい渋滞で。)
- I don’t think I can be there before 12.(12時までには、そちらに行けそうもありません。)
遅れてしまった
到着したときにいうことは「I’m sorry for being late(遅れてすみません)」です。
次のようにいうことも出来ます。
- Sorry, I’m late.
- I’m very sorry I was late.
待たせたことについて謝罪するときは次のようなフレーズを使いましょう。
どちらも「お待たせしてすみませんでした」です。
- I’m sorry for keeping you waiting.
- I’m sorry to have kept you waiting.
謝罪の代わりに「Thank you for waiting(待っていてくれてありがとう)」という気持ちの伝え方もあります。
もしミーティングに遅れたときは、謝罪も説明も後にして、まずは席に座ってミーティイングに参加してください。
自分の遅刻でミーティングを中断させないことが優先です。
謝罪はミーティングが終わってからにしましょう。
- I’d like to apologize for being late.(遅れてすみませんでした。)
遅刻の理由
どういう理由で遅れたのか、遅刻の理由も添えましょう。
長々とした説明は要りません。
ポイントは、遅刻を認めて誠実に対処することです。
- My wife / My child got sick.(妻/子供が体調を崩してしまって。)
- I got a family emergency. (家で急な用事が発生してしまって。)
「family emergency」は家族が体調を崩したり、子供の学校関係で急な用件が発生したりといった「家族関係の急用」で使えます。
初めての場所に行くときは余裕を持って出るべきですが、それでもなおというときもあります。
そのような場合は次のように言いましょう。
- I got lost.(道に迷ってしまいました。)
- Though I left 30 minutes earlier.(30分早く出たのですが。)
- I called you but you were not reachable.(電話したのですが、繋がりませんでした。)
- I called you but I couldn’t get you on the phone.(電話したのですが、つかまりませんでした。)
最もよくあるケースは、道路渋滞や交通機関の遅れなど交通状況によるものです。
- I got stuck in (heavy) traffic.((ひどい)渋滞にはまってしまいました。)
- I was in an accident.(事故に巻き込まれてしまいました。)
- My train/bus/subway was delayed.(電車/バス/地下鉄が遅れました。)
- Due to the heavy traffic caused by an accident.(事故によるひどい渋滞のために。)
予定や交通機関などの遅れに関しては、「delay」という単語が使われます。
- The departure was delayed for about 1 hour.(出発時間が約1時間遅れました。)
- The bus has been delayed.(バスが遅れています。)
悪天候が原因となる場合もあります。
- The train / flight was delayed by the heavy snow.(大雪のため、電車/飛行機が遅れました。)
- My flight was cancelled because of bad weather.(悪天候でフライトが欠航になってしまいました。)
- The road was partly flooded / blocked.(途中の道路が冠水/閉鎖していました。)
自動車通勤の場合、車は常に基本的なチェックとメンテナンスをしておくべきですが、時には朝、乗り込もうとしたらタイヤがパンクしていたということもあるものです。
- I got a flat tire.(タイヤがパンクしてしまいました。)
タイヤのパンクは「flat tire」といいます。
- I got an engine trouble with my car.(車のエンジンの調子がおかしくて。)
あるいは、事前の予定が押してしまった結果、遅刻する羽目になった場合もあります。
- The previous event was running overtime.(前の予定が押してしまって。)
以下は「避けられない理由」ではありませんが、このようなときもたまにはあります。
- I didn’t hear my alarm. (目覚ましが聞えなくて。)
- I missed the train / bus / subway.(電車/バス/地下鉄に乗り遅れました。)
- I overslept.(寝過ごしてしまいました。)
「oversleep」はひと言で「寝過ぎる=寝過ごす」の意味になる単語です。
理由を明確に説明するのが困難なときがあります。
「ちょっといろいろあって」などといいたいときに便利なフレーズは「Something has come up」です。
- Sorry, something has just come up.(すみませんでした。ちょっといろいろあって。)
遅刻魔
いつも遅刻する人というのがたまにいることもあります。
「○○さんはいつも遅刻する」は次のようにいいます。
- ○○ is always late.
- ○○ is chronically late.
「chronically」もまた「いつも、常に」という意味を持つ単語です。
- chronic illness(慢性病)
「punctual」という単語は「時間に正確」という意味です。
- Be punctual.(時間に正確でありなさい。)
- He is always punctual.(彼は常に時間を守る。)
punctualの名詞形は「punctuality」です。
- Punctuality is the soul of business.(時間厳守は仕事の要である。)
- Japanese people values punctuality.(日本人は時間を守ることを重視している。)
「Desires are nourished by delays(待つほどに想いが募る)」なんて諺もありますが、約束や予定は遅れないに越したことはありません。
まとめ
以上が、遅刻した時に英語で対処するための英語表現をご紹介しました。
もし遅刻してしまったら、その後にどのような対処をするかが肝心です。
英語でも、きちんと謝罪をし、納得してもらえる説明が出来ると、相手に与える印象も違ってきます。
万が一の遅刻の際は、ここでご紹介したフレーズで上手に対処出来るようにしておきましょう!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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