英語を上達させたいけれど、使う機会がないという人はたくさんいます。
実際、日本にいたら日常、英語を話す機会はほとんどないという人が大半ではないでしょうか。
けれど、言葉は使ってこそ上達の近道ということを考えたら、テキストで覚えたフレーズを口に出してみるのはよいことです。
そこで、独り言を英語でいってみるというのは英語を上達させる上で非常に効果的です。
いろいろな場面で様々なフレーズを口にしているうちにぶつかる「こういうとき英語では何ていうのだろう?」という疑問を解決していくうちに、英語力が上がっていることにも気付きます。
まずはこの記事で、「よくありそうな独り言」をご紹介していくことにします。
もくじ
「独り言をいう」を英語で?
英語で「独り言をいう」とは、「talking to myself(自分に語りかける)」「thinking out loud(声に出して考える)」などといった言い方があります。
他には「soliloquize」という単語を使えば、動詞一つで「独り言をいう」が表せます。
名詞「独り言」は「soliloquy」 、その複数形は「 soliloquies」です。
- I’m talking to myself.(独り言をいう。)
- Excuse me, I was just thinking out loud.(すみません、ただの独り言です。)
- I have the habit of soliloquizing.(独り言のクセがあるのです。)
アレンジ自在な英語独り言フレーズ
さてここからは早速、独り言にすぐ使えそうな英語のつぶやき「実用フレーズ」を挙げていきます。
アレどこいった?
物がどこにいったかを聞く場合は次のように訊ねます。
- Where’s my phone?(携帯どこだ?)
- Where did I put my phone?(携帯どこに置いたっけ?)
- Where are my glasses?(メガネは?)
いつだって身の回りにあるはずなのは確かなのに、携帯電話やメガネはしばしば探すことになったりします。
どこに置いたっけ?と、心当たりを探すときにつぶやくフレーズです。
文例の「phone、my glasses」を他のモノに入れ替えれば、あらゆる探し物に使えます。
- Where’s my shirt which I washed yesterday?(昨日洗ったシャツはどこだ?)
- Where’s the beer I kept in the fridge?(冷蔵庫に入れて置いたビールはどこだ?)
- Where is the other sock?(もう片方の靴下はどこだ?)
- Got it / Found it.(あったあった。)
- Let’s keep it here.(ここへ置いておこう。)
どうしよう?
これは次のように言います。
- What shall I do?(どうしよう?)
- What shall I do in this case?(この場合、どうしよう?)
食事は?空いた時間は?など、様々な場面で「どうしよう?」と考えることがあります。
そんなときにこのフレーズを思い出してつぶやきましょう。
例えば、例文の「do」を「make」に入れ替えれば、「何を作ろう?(What shall I make?)」になりますし、「say」に替えれば「何と言おうか?(What shall I say?)」という意味になります。
いろいろな動詞に入れ替えてアレンジしてみましょう。
- What shall I eat tonight?(今夜は何を食べようか?)
- What shall I read before sleep?(寝る前には何を読もうか?)
- What shall I wear tomorrow?(明日は何を着ようか?)
- What shall I order?(何を注文しようか?)
結局、どうしたらいいか分からないときは「I don’t know what to do(どうしたらいいのか分からない)」となります。
面倒くさい
独り言には本音が出るものです。
やらなければならないと分かっていても「面倒くさい」ことには変わりありません。
「What a pain!」で「面倒くさい!」です。
「can’t be bothered」を使った言い方も出来ます。
- I can’t be bothered to prepare my coffee. Let me just get a bottled coffee.(コーヒーを入れるなんて、面倒くさい。ペットボトルのコーヒーでいいや。)
他にも、次のような言い回しがあります。
「a pain in the neck」「a pain in the butt」「a pain in the ass」はどれも同じく「面倒くさい事柄」を意味します。
「本当に」というときは「a real pain ~」とします。
- It’s a real pain of the neck / back / ass.(本当に面倒くさいなあ。)
「退屈、ウンザリ、面白くない、面倒くさい」ときは、このようにつぶやくことも出来ます。
- It’s boring.
- It’s tedious.
- It’s annoying.
- Give me a break…(いい加減にしてくれよ。)
最後の一文は、「ちょっと休憩させて」という意味ではありませんので、ご注意ください。
○○しておけば良かった
- I should have done that.(あれをやっておけば良かった。)
あとになって「○○しておけば良かった」と思うことは日常茶飯事ですから、こんなフレーズも覚えておくと役立つのではないでしょうか。
- I should have bought some food on my way home.(家に帰る途中で、何か食べ物を買ってくれば良かった。)
- I should have woke up earlier.(もっと早く起きていれば良かった。)
- I should have saved the file.(ファイルを保存しておけば良かった。)
否定形にすれば、「○○しなければ良かった」です。
- I shouldn’t have said such thing.(あんなこと言わなければ良かった。)
- I shouldn’t have done that.(あれをしなければ良かった。)
気軽に引き受けなければ良かった、または素直に引き受けておけば良かったなんて状況もよくあります。
- I shouldn’t have said YES / NO.(YES/NOなんていわなければ良かった。)
- I should have said YES / NO.(YES/NOといっておけば良かった。)
○○しなきゃ
上述のフレーズを現在形にすると、「I should ○○(○○しなきゃ)」です。
こちらも独りでつぶやくのにピッタリのフレーズです。
- I should speak in English.(英語でしゃべらないと。)
- I should email / call her before I sleep.(寝る前に彼女にメール/電話しないと。)
否定形で「I shouldn’t ○○」にすれば、「○○しないようにしなきゃ」になります。
- I shouldn’t drink / eat too much.(飲み過ぎないように/食べ過ぎないようにしないと。)
- I shouldn’t forget to do ○○.(○○するのを忘れないようにしないと。)
- I should not miss that TV program.(あのテレビ番組を見逃さないようにしないと。)
身だしなみチェックの独り言フレーズ
鏡に写る自分を見てセルフチェックするときも、英語で独り言をする機会です。
- My hair has grown out / back. When shall I go to the barber?(髪が伸びて来たなあ。いつ床屋に行こうかな?)
- Which shirt for today?(今日はどのシャツがいいかな?)
- This needs ironing.(これはアイロンかけないと。)
- Did I gain weight?(太ったかな?)
- Did I lose weight?(痩せた?)
- I need to go to gym.(ジムに行かなきゃ。)
- When was the last time I went to gym?(前回ジムに行ったのはいつだっけ?)
- Shampoo is remaining small. Did I have another bottle?(シャンプーが残りわずかだ。もう一本あったっけ?)
- Quite look good.(なかなかカッコいいな。)
- Ain’t I look good?(自分、カッコよくない?)
- It’s more like it.(なかなかよくなってきたぞ。)
自己反省の独り言フレーズ
自らを振り返るとき、その問いかけも英語でやってみてはいかがでしょうか?
頭を巡る思いを文字にしたら、作文を練習する機会にもなります。
- Am I right?(自分は正しいか?)
- Am I wrong?(自分は間違っているか?)
- Is this right?(これでいいのか?)
- What’s wrong?(何がいけないんだ?)
- What’s wrong with me?(自分はどうしちゃったんだ?)
- What do I really want?(自分が本当に欲しいもの/したいことは何だ?)
- How do I want to be like after 5 years?(5年後、自分はどうなっていたいかな?)
- When did I call mom?(母親に連絡したのはいつだったかな?)
- When shall I visit my parents?(今度いつ実家に行こうかな?)
様々な場面でシンプル独り言フレーズ
どれほどスムーズに英語が口から飛び出してくるか?
「英語の瞬発力」を鍛えるには、感嘆詞のようなシンプルフレーズで慣らすのも効果的です。
- Almost! / Close!(もうちょい!)
- Oh no…(何だよ・・・)
- Tired…(疲れた・・・)
- Why me?(何で自分?)
- How come?(何でまた?)
- Lucky me!(ついてる!)
- Too good to be true!(超ラッキー!)
- What’s next?(次は何だ?)
- I’m hungry / starving(空腹)
- I’m stuffed.(満腹)
- Can’t take it.(やってられないよ。)
- ○ is so selfish.(○は自分勝手だなあ。)
- So far so good.(今のところOK。)
まとめ
以上が、英語の上達につかえる様々な独り言です。
英語で独り言をする習慣は、英語を身に付けたくても話す機会・使う機会がないという人にピッタリのトレーニング法にもなります。
最初は簡単なフレーズから始め、だんだん深い思索も出来るようにレベルアップを目指すとよいでしょう。
いざ、実際に人に向かって英語を話す機会が訪れたら、きっと慣れ親しんできた英語フレーズがスムーズに口を突いて出るはずですよ!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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