きちんとスケジュールの調整・管理が出来ることは、社会人として必須のスキルです。

日々の予定にはビジネスとプライベートの両方が共存し、予定の変更、キャンセル、再確認やリマインドなどのフォローアップ作業も発生します。

これが海外の人たちとビジネスをしている人だとしっかり英語でやりとりできないと、予定の調整がうまく行かなかったりします。

そこで今回は、スケジュール調整するときに必ず失敗しない英単語や英語フレーズをご紹介していきましょう。

英語で表す「予定」

予定を英語でいうには「plan」「schedule」などの単語を使います。

プラン(plan)は個々の計画や予定、スケジュール(schedule)は一連の予定といったニュアンスがあります。

スケジュール管理「schedule management」です。

予定に関しては、他にも管理すべきことがあります。

  • time management(時間管理)
  • task management(作業管理)

「予定がある、ない」は次のようにいいます。

  • I have a plan for tomorrow morning.(明日の午前中は予定があります。)
  • I have a full schedule for the rest of the month.(今月はずっと予定が一杯です。)
  • I have no plans.(予定はありません。)
  • I don’t have any particular plan for now.(今のところ特に予定はありません。)
  • Do you have any plans for the weekend?(週末の予定はありますか?)

「予定を立てる」「make a plan / schedule」です。

  • Let’s make a plan for the next week.(来週の予定を立てましょう。)
  • Let’s make a schedule for the next month.(来月の予定を立てましょう。)

「予定によると」を英語でいうと次のようになります。

  • According to the plan / schedule, the meeting has to finish by 5.(予定では、ミーティングは5時までに終えなければなりません。)
  • According to his schedule, he will be busy on this Friday.(彼の予定では、今週金曜は忙しいようです。)

計画をフォローアップしていくうちに、「予定より進んでいる、遅れている、予定通り」といったことが判明します。

英語ではそれぞれ「ahead of schedule、behind the schedule、 on schedule」の表現を使います。

  • The plans is going to complete ahead of schedule(計画は予定より早く完成しそうです。)
  • The plan is currently behind schedule.(現在のところ、計画は遅れています。)
  • The plan is going on schedule.(計画は予定通りに進んでいます。)

予定調整のためのキーワード

互いの予定をすり合わせるときに知っておくと便利な単語をご紹介します。

Available / Availability

「都合が付く、付かない」はこの単語で表します。

  • I will ask her availability.(彼女の都合を訊いてみます。)
  • Are you available (date / time)?(○日または○時のご都合はいかがですか?)

とくに希望の日がなく、「いずれかの日」というときは「sometime this week(今週のいずれかの日)」「sometime next week(来週のいずれかの日)」のような言い方が出来ます。

  • Are you available sometime tomorrow?(明日(何時でもよいので)お会い出来ますか?)

Convenient / Convenience

「都合が良い」というときはこの単語を使います。

コンビニエンスストアの「convenience」には、便利という意味の他に、このようなもあるのです。

  • What time will be convenient for you?(都合が良いのは何時ですか?)
  • Please visit me at your convenience.(都合の良いときに訪ねて来てください。)

Preferable / Preferably

「希望としては~」といった意味です。

  • Which date do you prefer?(どちらの日がご希望ですか?)
  • Please let me know your preferable time and date.(ご希望の日時をお知らせください。)

自分の希望をやんわりと伝えるにも便利な言葉です。

  • I prefer mornings.((基本的に)午前中が希望です。)

上の例では「mornings」と複数形にすることで、「何日かはともかく、午前中が希望」という意味になっています。

そのようなニュアンスから、ここでは「基本的に」という訳となっています。

Suit / Suitable

洋服の「スーツ」と同じsuitですが、「都合がよい、ぴったり合う」などの意味があります。

  • Which date will suit you?(都合がいいのは何日ですか?)
  • I’m busy whole this week so next week will be more suitable for me.(今週はずっと忙しいので、来週の方が都合がいいです。)

Alternative

「代わりの」という意味です。

都合が合わず、代替日の提案が欲しいときはこの単語を使います。

  • Can you give me some alternative dates?(代わりの日をいくつか挙げてもらえますか?)
  • Alternative time and date.(代わりの日時)

設定、変更、延期、確認、キャンセル

日時の設定

何かをやろうと決まり、次は日程を設定するとなったら「arrange(アレンジ)」を使います。

  • Let’s arrange the date.(日にちを設定しましょう。)
  • Can we arrange another day?(他の日に設定出来ますか?)

変更

せっかく予定を調整しても、急な用事で変更などを余儀なくされることがあります。

予定変更というときは「change(変更)」「reschedule(再調整)」という単語を使います。

  • Could you please change the date of our meeting next week?(来週のミーティングの日程変更をお願いできますか?)
  • We would better to reschedule the appointment.(アポイントは調整し直した方がよさそうですね。)

延期

「延期する」「postpone」または「put off」です。

  • The departure was postponed until tomorrow.(出発は明日まで延期されました。)
  • Can you put off the meeting until we are ready?(準備が出来るまで、ミーティングを延期してもらえますか?)

確認、リマインド

約束の日が近付いたら、変更がないか改めて確認しておくと安心です。

この場合は「confirm(確認する)」という単語を使います。

  • I’d like to confirm if there is no change of the schedule / plan.(予定に変更がないか確認させていただけますか?)
  • Could I confirm the date of our meeting?(ミーティングの日を確認させていただけますか?)
  • Let me confirm and I’ll let you know within today.(確認して、今日中に折り返します。)

約束から日数が経っているようであれば、確認依頼のリマインダーを送ることも考えます。

動詞の場合は「remind」、名詞の場合は「reminder」を使います。

  • Could you remind me the date of the event?(イベントの日程をリマインドしていただけますか?)
  •  I’m sending her a gentle reminder just in case.(念のため、彼女にリマインドしておきます。)
  • This is a gentle reminder for the tomorrow’s event happening at 10 at ○○.((既にお伝え済みの)イベントは、明日10時に○○で行われることを念のためお知らせいたします。)

キャンセル

どうしてもキャンセルしなければならないときは、お詫びの言葉と簡単な理由を添えて連絡しましょう。

  • I’m sorry can I cancel the appointment tomorrow?(すみませんが、明日のアポイントをキャンセル出来ますか?)
  • We are afraid that we will have to cancel this time.(今回はキャンセルする必要がありそうです。)

英語で表す時間区分の表現

スケジュール調整をする際、都合のよい時間区分を伝えるときに次のような表現を使うと細かい時間調整が出来ます。

  • in the morning(朝、午前中に)
  •  in the afternoon(午後に)
  • in the evening (夕方に)
  • at night(夜に)
  • first in the morning(朝一番に)
  • first in the afternoon(午後一番に)
  • as soon as possible(早急に、出来るだけ早く)

「early(前半に)」「later(後半に)」「in the middle of(半ばに) 」というフレーズも知っていると予定調整に役立ちます。

  • early this week(今週前半に)
  • later in the evening(夜遅くに)
  • in the middle of the next month(来月半ばに)

英語で表す「忙しい」と「暇」

英語で忙しいというときは「busy」という単語ですが、他にも「tight」という表現方法があります。

tightとは「きっちり詰まった」という意味です。

  • I’m on a very tight schedule.(予定がすごくぎっしり詰まっています。)
  • I’m a bit tight these days.(最近ちょっと忙しいのです。)

忙しいということを「塞がっている」といったりするように、英語でも「occupied(塞がっている)」を使って言い表すことが出来ます。

飛行機やホテルの洗面所などで、「Occupied(塞がっている=使用中)」という表示もあります。

  • I’m occupied with a lot of small tasks.(小さな仕事で手が一杯です。)

「急ぎの」というにはurgentを使います。

  • I have some urgent issues.(急ぎの用事をいくつか抱えています。)

「優先順位」priorityです。

  • These are the things with high priority.(これらは優先順位の高い事柄です。)
  • Let’s make a schedule according to the priority.(優先順位に従ってスケジュールを組みましょう。)

「暇」なときは、「I’m not busy(忙しくありません)」といえばよいでしょう。

「I’m free(暇です)」といった言い方もあります。

  • I don’t have any plans for today and tomorrow.(今日と明日は、特に予定はありません。)
  •  I’m free whole day today.(今日はずっと空いています。)
  • I don’t have any plan for the holiday.(休暇中の予定は何もありません。)

先に触れた「available」も、「都合が付く=忙しくない」という意味になります。

  • I will be available from next week.(来週からは空いています。)

「いつでも」anytimeです。

  • I’m available anytime.(いつでも空いています。)

anytimeに、「before」「after」を組み合わせれば「~の前はいつでも」「~の後はいつでも」になります。

  • Anytime before 10 will be fine with me.(私の方は10時前であればいつでも構いません。)
  • Can we make it after 3pm?(3時以降に出来ますか?)

「~以外は」というには「other than ~」「except」を使います。

  • I’m free anytime other than evening.(夕方以外は空いています。)
  • I will be available anytime this week except tomorrow.(今週は明日以外空いています。)

英語でスケジュールを埋めてみよう

もし自分のスケジュールを日本語で書いているなら、英語で書いてみてはいかがでしょう?

単語一つや略語を使って表現出来ることがたくさんあるため、狭いスペースへの記入がとてもラクになります。

スケジュールの記入に便利な表現を挙げてみます。

@

日本語で「アットマーク」と呼ばれますが、英語では「at sign」と呼びます。

声に出すときは「at」と読みます。

前置詞の「at」と同じように、場所や時間を示すときに使います。

  • meeting @Star hotel(スターホテルにてミーティング)
  • appt. @2 pm(2時にアポイント)

「appt.」appointment(アポイント)の略です。

また、この印は「レート」を表すときにも使います。

「at a rate of」の代わりです。

  • USD100 (@JPY110)(100米ドル(為替レート1ドル110円))

w 、w/o

withwithoutはこのように短くすることが出来ます。

「~と一緒に」「~なしで」の意味です。

  • Dinner w Jane(ジェーンと夕食)
  • Lunch w/o kids(子供抜きでランチ)

TBD、TBA、TBC

順番に、「To Be Determined(後ほど決定)」「To Be AnnouncedまたはArranged(後ほど連絡)」「To Be Confirmed(要確認、確認中)」の頭文字を取ったものです。

たったアルファベット3文字で表現出来てしまうのです。

confirmed

「確認する(confirm)」を過去形にすることで「確認済み」という意味になります。

このように動詞を過去形にすると「~済み」の意味となるので、メモ書きなどにとても便利です。

  • arrived(到着済み)
  • sent(送付済み)

rcvd

「received」の略で「受け取り済み」の意味です。

「To-doリスト」とは、やるべきタスクを一覧にしたものです。

予定を把握し、優先順位を決めたりするのに使います。

上で挙げたような表記を使えば、To-doリストも簡単に作成出来ます。

まとめ

仕事をする、人と付き合う上で、スケジュール調整・管理は欠かせません。

この記事では、英語で相手の予定を確認し、自分の予定も伝える方法をご紹介して来ましたので、日々の業務や日常のアレンジに是非ご利用ください。

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。