日本でも外国人が増えるにつれ、身近なところで外国人に接する機会が増えています。
スーパーでは、個人商店と違って基本的にお客様と会話を交わす機会が少ないとはいえ、ときにはお客様とのやりとりも発生します。
この記事では、そんなときに英語で対応出来るような「スーパーの英語接客フレーズ集」を作成しました。
出来るだけシンプルで応用の利く英語フレーズをピックアップしています。是非ごらんになって実務に役立ててください。
もくじ
英語で「当店」と表現するには
「当店では○○しております」という具合に接客の際によく使う「当店」という言葉、英語では「we(私たち)」のひと言で表現します。
- We are open every day.(当店は年中無休です。)
- We open at 10 am.(当店の開店時間は、午前10時です。)
- We have a large parking area.(当店には広い駐車場がございます。)
英語の「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」を自然な英語でいうなら「Hi」や「Hello」といいます。
「それだけでは素っ気無い気がする」「もうひと声かけて歓迎の気持ちを表したい」と思うなら、続けて「How are you?」と言います。
もちろん、「welcome」といっても気持ちは通じますが、海外でお店に入っても意外と耳にしないものです。
日本語「すみません」は、3種類の英語を使い分ける
日本語の「すみません」は謝罪のほか、人に呼び掛ける時や感謝の表現としても使われます。
「すみません」のひと言でこれら3つもの役割をこなしてしまう便利な言葉です。
そのため、「すみません」を英語にすると「Sorry」「Excuse me」「Thank you」という3つの表現が可能となります。
英語で「すみません」というときは、状況に応じてその3つを使い分けないと違和感が発生してしまいます。
では、どのように使い分けたらよいのでしょう?
次のように整理しましょう。
- Sorry:日本語の「ごめんなさい」に相当。(謝罪)
- Excuse me:日本語の「失礼します」に相当。(呼び掛け)
- Thank you:日本語の「ありがとうございます」に相当。(感謝)
スーパーのあれこれを英語で
まずは、スーパーでよく使われる主な言葉を英語で挙げます。
- レジ:cashier
- 購入、購入品:purchase
- 支払い、精算:checkout
- 割引、値引:discount / reduced price
- レシート、領収書、お客様控え:receipt
- 現金:cash
- レジ袋:plastic bag
- マイバッグ:shopping bag
- ポイントカード:royalty card
- 申込書:application form
- 買物カート:trolley / shopping cart
- 通路:aisle
- 支店:branch
- 店員:shop assistant
- 店長:manager
買い物中の英語やりとり
ここからは、スーパーで買物中のお客様から質問された場合のやりとりフレーズをご紹介します。
- It’s on the aisle ○.(○番通路にございます。)
欲しい品物がどこにあるのかと訊かれた場合の返答です。
「aisle」は、乗り物やスーパーの店内の「通路」のことです。
読むときは「S」の字を読まず、「アイル」のように発音します。
- >Sorry, it’s sold out.(恐れ入ります、ただ今品切れでございます。)
- Sorry, it’s currently out of stock.(申し訳ございません。ただ今、在庫切れでございます。)
- sold out(売り切れ)
- out of stock(在庫切れ)
- currently(現在、ただ今)
- This is what we currently have.(現在お取り扱いがあるのは、こちらです。)
- This is all we have now.(今ここにあるのが在庫の全てです。)
- One moment, please. Let me go and check our stock.(少々お待ちください。在庫を調べてまいります。)
- It is expected to arrive next week.(来週入荷の予定です。)
「いつ入荷するのか?」と訊かれたときの返答に使います。
- this week(今週)
- next month(来月)
- Sorry, it is unknown.(申し訳ございません。未定となっております。)
- Follow me, please.(ご案内いたします。)
- This way, please.(こちらへどうぞ。)
何かの場所を訊かれたときは付き添ってご案内するのがてっとり早く親切で確実な対応です。
お客様をご案内するときは、これらのフレーズを使ってください。
Here’ it is. / Here you are.(どうぞ。こちらです。)
探していた物などを指して「こちらです」と示すときのフレーズがこちらです。
- Is this correct?(これでよろしかったでしょうか?)
- Is this enough?(これで足りますでしょうか?)
Sorry, we don’t carry that item.(恐れ入りますが、その商品はお取り扱いがございません。)
「carry」は「持ち運ぶ」といった意味で習った英語だと思いますが、お店で「取り扱いがある」という意味もあります。
- Yes, we carry that brand.(はい、そのブランドはお取り扱いしております。)
「前にこのスーパーで買ったのに」といわれることもありますよね。
「以前は取り扱っていたが、現在はない」というニュアンスで返答するなら「any more」をつけます。
- We don’t carry it any more.(今はもうお取り扱いがなくなりました。)
レジでの英語やりとり
こちらでは、スーパーのレジでの接客に使う一般的なやりとりをご紹介します。
Next, please.(次の方、どうぞ。)
日本のサービスでは、お客様の数が多くなると臨機応変にレジを開放してくれます。
レジが空いていることにお気付きでないお客様は、このフレーズで誘導しましょう。
Sorry, cash only.(すみません、現金のみのお取り扱いでございます。)
Cash or card?(現金ですか、クレジットカードでしょうか)
- Sign here, please.(こちらにサインをお願いします。)
もしもカードが使えないようだったら、別のカードをお持ちでないか訊いてみましょう。
- Do you have any other card?(他のカードはお持ちですか?)
- I’m afraid this card is not available.(このカードはお使いいただけないようです。)
- Japanese yen only.(お支払いは日本円でお願いいたします。)
- No foreign currencies.(外貨は受け付けておりません。)
- Separate checks?(こちらは別のお会計ですか?)
別会計かなと思われたときは、このように訊いて確認します。
- Do you have our royalty card?(当店のポイントカードはお持ちですか?)
- Do you have any coupons?(クーポン券は何かお持ちですか?)
「ポイントカード」は、英語では「royalty card」といいます。
- Would you like to make a royalty card?(ポイントカードをお作りしましょうか?)
- Please fill in this application form.(こちらの申込書にご記入ください。)
- Our royalty card has a lot of advantages. Details are shown here.(当店のポイントカードには特典がたくさんございます。詳細はこちらに記載しております。)
「当店」を「we」と呼ぶのに呼応して、「当店の」というには「our」を使います。
Do you need a plastic bag?(レジ袋は必要ですか?)
「レジ袋」は「plastic bag」です。
ちなみに「マイバッグ」という言葉は文法的に英語として意味が伝わりません。
英語では単に「shopping bag」といってください。
- If you use your own shopping bag, we deduct 2 yen per purchase.(マイバッグをご持参されている場合、1回の買物につき2円値引きさせていただきます。)
「purchase=購入」
- Let me put a sticker on the item.(商品にシールを貼らせてください。)
何のために貼るシールなのかを説明するには、次のようにいいます。
- This is to prove the item is paid.(商品が支払い済みであることを証明するためです。)
- Here’s your change.(こちらがお釣りです。)
- Here’s your receipt.(こちらがレシートです。)
「change」はお釣りのことです。
Thank you.(ありがとうございました。)
お客様への対応を終えたときの挨拶です。
顧客とのやりとりがフレンドリーな海外では、さらに「Have a nice day!」というフレーズを添えたりします。
日本のスーパーでは聞かないセリフですが、もし、外国人のお客様に喜んでもらいたいひと言を探しているのならいってみるのもよいでしょう。
直訳で「よい一日を!」という意味です。
困ったときのお助け英語フレーズ
こちらでは、自分では分かりかねる問合せを受けたときやコミュニケーションで困ったときなどに知っておくと便利なフレーズもいくつかご紹介します。
- May I help you?(いかがなさいましたか?)
もし、お困りの様子のお客様がいらしたら、このフレーズで声をかけてお手伝いを申し出てください。
探し物のようであれば、「Are you looking for something?(何かお探しですか?)」と訊いてもOKです。
相手の話が聞き取れなかった場合、もう一度いい直してもらうには「Pardon?」や「Sorry?」といいます。
- Let me check with our manager.(責任者に確認してまいります。)
- One moment, please.(少々お待ちください。)
- We are sorry for the inconvenience.(ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。)
「inconvenience」は少々長い単語ですが、「コンビニエンスストア」の「コンビニエンス」の頭に「イン(in)」がついたものです。
「convenience」はご存知のとおり「便利」という意味ですね。
対する「inconvenience」はその反対語で「ご不便、ご迷惑」という意味になります。
- Please accept our apologies.(大変申し訳ございませんでした。)
「our」となっていることから、スーパーの落ち度で謝罪する場合はこのフレーズを使います。
自分の落ち度で謝罪する場合は「my(自分の)」を使って次のようにいってください。
- Please accept my apologies.(私の落ち度です。申し訳ございませんでした。)
まとめ
以上、「スーパーでの接客に自信を持てる英語フレーズ」をご紹介しました。
要所要所でお客様が必要なサービスを親切かつ簡潔に提供するための表現を集めていますので、実用的な場面でお使いいただけます。
分かるようでちょっと考えてしまう英語の「いらっしゃいませ」や、使い分けが必要な英語の「すみません」など、接客に欠かせないフレーズについてもわかりやすく解説しています。
困ったときの対処フレーズもご参考ください。
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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