日本でも12月に入ると街も家もクリスマスの飾りで溢れます。

クリスマスといえば、クリスマスツリーの他にもいろいろな定番デコレーションがありますが、それらは英語では何と呼ぶのだろうと思ったことはありませんか?

今回の記事では、クリスマスツリー、靴下など「クリスマスに見かける5種類の飾りを表す英語表現」をご紹介します。

読むだけでクリスマス気分が高まって来ますよ!

クリスマスツリーは何の木?

「クリスマスツリーを飾る」は英語で「put up a Christmas tree」といいます。

「ツリーを飾り付ける」は「decorate a Christmas tree」となります。

「クリスマスツリー」といえば「モミの木」で知られていますが、実は大事なのは必ずしも「モミの木であること」ではなく「常緑樹(evergreen)であること」なのです。

常緑樹の中でも一般的には針葉樹(conifer)なので、大抵は「モミの木(fir)」の他、「pine(松)」や「spruce(マツ科の常緑樹)」などがクリスマスツリーになります。

ツリーは数週間飾られているわけですが、そのあいだ床に葉が落ちることもないし、毎年繰り返し使えるということでプラスチック製のクリスマスツリーを飾る家も少なくありません。

本物の木(real Christmas tree)に対してこれら「人工のクリスマスツリー」は、「artificial Christmas tree」といいます。

  • Real tree needs watering but it fills the room with fresh fragrance.(本物のツリーは水やりが必要だけど、部屋をすがすがしい香りで満たしてくれます。)

他にもクリスマスといえば付きものの植物がありますね。

「ヒイラギ」は英語で「holly」といいます。

シーズン中は、「poinsettia(ポインセチア)」もたくさん市場に出回ります。

クリスマスツリーのてっぺんに乗せる飾りは「tree topper」といいます。

「星(star)」や「天使(angel)」などのtopperで頂点を飾ると、ツリー全体が引き締まります。

また、きれいに飾りつけたクリスマスツリーのスタンドが丸見えにならないよう、足元はカバーで隠します。

この円形の布カバーは「tree skirt」といいます。

クリスマスの靴下

「靴下」もクリスマスの定番アイコンです。

靴下といっても、ソックス(socks)とはいいません。

クリスマスの飾りに使われているのは「ストッキング(Christmas stocking)」といいます。

家族の名前を刺繍したもの(embroidered stocking)も人気があります。

ストッキングの中に詰めるちょっとした品物は、「stocking filler」や「stocking stuffer」と呼びます。

  • Hang Christmas stockings on the mantle.(マントルピースにクリスマスの靴下を吊るす。)
  • Fill a stocking with a small toy and some candies.(靴下におもちゃとキャンディを詰める。)

なお、サンタクロースが着ている赤地に白いふち飾りの衣装は「Santa suits」といいます。

クリスマスパーティなどで準備する必要があるときは、そう呼んでください。

プレゼントを詰め込む袋「Santa sack」もお忘れなく。

全身サンタにならなくても、頭に被るだけでキュートに雰囲気を出せるサンタの帽子は「Santa cap」や「Santa hat」といいます。

  • Can you borrow me your Santa suits?(君のサンタスーツを貸してもらえませんか?)

クリスマスリース

ドアには、葉の付いた枝を丸く形作ったリースも飾られます。「リース」のスペルにはちょっと注意が必要で、「wreath」と書きます。松ぼっくり(pinecone)や赤く熟したベリー(berries)などで飾った常緑樹の輪です。

ちなみに、お墓へのお供えとしても花で作ったリースが使われます。

リング状に整えられたリースに対し、ひも状にアレンジされた草花の飾りを英語で「garland」といいます。

誕生日のパーティなどに部屋に飾られる三角形の旗をひもで繋げた飾りもまた「garland」と呼ばれます。

  • Hand a Christmas wreath on our front door.(玄関のドアにクリスマスリースを飾る。)
  • Decorate a Christmas tree with garlands.(クリスマスツリーをガーランドで飾る)

なお、よくクリスマスツリーなどに飾られるキラキラしたモール飾りは「tinsel」といいます。

クリスマス飾りの定番アイテム

「クリスマス飾り」は英語で「Christmas decoration」といい、それに使われる各アイテムは「Christmas ornament」といいます。

近頃は日本でもカタカナで「オーナメント」といいますね。

他にも、クリスマスシーズンの飾りを「Christmas décor」や「holiday décor」と呼ぶ表現もあります。

  • We bought a whole new set of Christmas ornaments.(新しいクリスマス飾りを一式買いました。)
  • We add a new ornament every year.(毎年、新しいオーナメントを一つずつ買い足しています。)
  • Hang the classic ornaments on our Christmas tree.(我が家のクリスマスツリーに、定番のオーナメントを吊る。)

クリスマスイメージを高める定番アイテムを英語で挙げてみます。

  • sleigh(そり)
  • snowman(雪だるま)
  • bell(ベル)
  • bauble(丸いボール状の飾り)
  • angel(エンジェル)
  • candy cane(赤と白の縞々の杖の形のキャンディ)「cane=杖」
  • candle(キャンドル)
  • snowflake(雪の結晶)
  • star(星)
  • acorn(木の実)
  • light(ライト)

「ロバ(donkey)」「雄牛(ox)」「羊(sheep)」「羊飼い(shepherds)」「ゆりかご(crib)」など一式を含む、キリスト(Jesus Christ)の生誕(the Nativity)のシーンを再現したセット飾りもあります。

クリスマスの主要アイコンには、サンタクロース(Santa Claus)を乗せたソリを引くトナカイ(reindeer)たちも忘れてはいけません。

サンタは何頭のトナカイにソリを引かせているのかはご存知ですか?

元々いたトナカイは8頭で、それらの名前は「Dasher」「Dancer」「Prancer」「Vixen」「Comet」「Cupid」「Donner」「Blitzen」といいます。

そこに加わった9番目が「赤鼻のトナカイ」で有名な「Rudolph」です。

クリスマス関連のアイテムには他にも、クリスマスの日までのカウントダウンに使う「Advent calendar」というものもあります。

12月1日から始まる「日めくり式」のカレンダーでいろいろなデザインがあり、日にちが書かれた扉を開けるたびに日に日にクリスマスムードを高めてくれるアイテムです。

  • Kids opened the 24 th door of the Advent calendar today.(子供たちは今日、アドベントカレンダーの24番目の扉を開きました。)

クリスマスの料理

「Christmas feast(クリスマスのごちそう)」「Christmas dinner(クリスマスディナー)」のメニューは国や地域によって様々です。

七面鳥(turkey)に詰め物(stuffing)をしてローストした「roast turkey」にクランベリーソース(cranberry sauce)を添え、ジャガイモや野菜を付け合せたものなどは定番のメニューです。

  • Have you decided the Christmas dinner menu?(クリスマスディナーのメニューは決まりましたか?
  • What do you typically eat on Christmas day in your country?(あなたの国では、クリスマスの日によく食べるものは何ですか?)

とにかく、クリスマスはオーブンがなければ始まりません。

クリスマスが近付くと、様々なbaking(オーブン料理)が始まります。

「クリスマスのお菓子(Christmas treat)」には、焼き菓子がたくさん登場します。

フランスのクリスマスケーキの定番は薪の形をロールケーキで表現した「ブッシュドノエル(bûche de Noël)」ですが、英語ではこれを「Yule log cake」といったりします。

「Yule log」とは、クリスマスの薪のことです。

  • What treat / dessert are you having for Christmas dinner?(クリスマスディナーのデザートは何ですか?)

また、「ショウガ(ginger)」「スパイス(spice)」「糖蜜(molasses)」でクリスマスの雰囲気たっぷりの香りがする「gingerbread cookies(ジンジャーブレッドクッキー)」も有名です。

人の形に焼いた「gingerbread man」や、板状に焼いたものを立体的に組み立てた「gingerbread house」などがあり、どれも「icing / frosting(アイシング、糖衣)」で華やかにデコレーションされます。

  • I made some gingerbread cookies for you!(ジンジャーブレッドクッキーを焼いたのでどうぞ!)

まとめ

 

以上、英語でクリスマス関連の品々を表現する英語をご紹介しました。

それぞれのアイテムは私たちも見慣れているものばかりですが、いざ英語でどんな呼び方がされているのかは、あまり考える機会がなかったかもしれません。

クリスマスシーズンに入ると、どこもかしこもクリスマス一色になります。

クリスマスの飾り付けアイテムを見かけたらここに書いてあった英語を思い出してみましょう

投稿者プロフィール

西東 たまき
西東 たまき
2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。