外国語を話すとき、まず最初に覚える必要があるのは挨拶と数字ではないでしょうか。
数字が分からないと、簡単な会話でも困ることがあります。
ましてビジネスとなったら、何桁もの数字が瞬間的に理解出来ないと大変なことになることは、容易に想像がつきますよね。
慣れないうちは複数の桁の数字を口にするだけでも大変かもしれませんが、実は、英語で数字を数えることは日本語よりもよっ
ぽど簡単なのです!
しかも、桁が多ければ多いほど、簡単さが身にしみて分かると思いますよ!
どれほど簡単だというのか、ご説明しますね!
もくじ
3桁までは規則的に覚える
いくら簡単だといっても基本は覚えなければなりません。
百の位までの数字は覚えてください。
でも規則性があるので、そう難しくはないです。
1から10まで
- one
- two
- three
- four
- five
- six
- seven
- eight
- nine
- ten
11から19まで
ティーンエイジャー(13~19歳の若者)という言葉がある通り、13から19までは後ろの形が「teen」になっています。
これさえ覚えておけば、15は「fifteen」と「fifty」どっちだったっけ?なんて迷う必要はもうありません。
- eleven
- twelve
- thirteen
- fourteen
- fifteen
- sixteen
- seventeen
- eighteen
- nineteen
20以降
- 20. twenty
- 30. thirty
- 40. forty
- 50. fifty
- 60. sixty
- 70. seventy
- 80. eighty
- 90. ninety
端数がある数字、例えば47や63などは40(forty)と7(seven)を合わせてforty sevenです。
同様に、63は60(sixty)と3(three)でsixty threeです。
99まで同じ要領で行けます。
100は(one)hundredです。
200はtwo hundred
300はthree hundred・・・
という具合に900(nine hundred)まで行けます。
547や763のような端数があるときは百の位を読んでから、一の位までの数字を順に続けて読みます。
five hundred forty sevenとseven hundred sixty threeという具合です。
3桁から先は対応自在!
ここまでの方法で999まで対応出来るようになりました。
こうして3桁までの数字が読めるようになった今、あとは桁がいくら増えても困ることはありません。
もし、次の4つの単語を覚えさえすれば。
thousand 1,000
million 1,000,000
billion 1,000,000,000
trillion 1,000,000,000,000
ゼロが3つごとにコンマで区切られていますよね。
右から来て最初のコンマはthousandです。
ゼロを6つ進んだ、右から2番目のコンマはmillionです。3番目のコンマはbillionで、4番目のコンマはtrillionです。
英語で数字を読むときは百の位までの数字(つまり3桁ずつ)を読み、その合間に上記のコンマの名前を差し挟んでいくだけです。
例えば、123,456,789,098,765 は、
One hundred twenty three trillion four hundred fifty six billion seven hundred eighty nine million ninety eight thousand seven hundred sixty five
です。
数が大きくなるほど英語で読む方が楽というのは、コンマを目安にして読むことが出来るからです。
日本語の数字はコンマと対応していないので、そうはいきません。
それに比べて英語の数字は読みやすいのです。
西暦はどう読む?
せっかく大きな桁の数字が読めるようになったところで、西暦の読み方も確認してみましょう。
西暦は2桁ずつに分けて読みます。
1983であれば19と83に分割し、nineteen eighty threeと読みます。
では、1900のように後ろの2桁が共にゼロのときはどうしましょうか?
同じように2桁ずつ19と00に分けます。ゼロ2つはhundred(百)と読みます。1900年は、nineteen hundredです。
「○年に」というときは、in+年です。
- in 1900(1900年に)
- I was born in 1985.(1985年生まれです。)
1906のように間にゼロが入ったとき、ゼロの部分は「オー」または「ゼロ」と読みます。
nineteen oh sixまたはnineteen zero sixという具合です。
上記の法則だと2000年はtwenty hundredになりますね。
このような呼び方もありますが、主流はtwo thousandです。
2000年以降は2桁ずつ分割する言い方ではなく、普通に4桁の数字を読むスタイルが多くなっています。
2003年はtwo thousand three、2017年ならtwo thousand seventeenというように。
「○年代」というときは?
ところで、建築やデザインの話題で、よくミッドセンチュリーという言葉が出てきます。
Mid-centuryとはつまりMiddle of 20th century(20世紀中盤)の意味で、1950 年代を中心とした時期のことです。
このように「○年代」というときは、数字の後ろに「’s」(アポストロフィapostropheとs)を付けます。
1950年代であれば1950’sです。フィフティーズ(fifties)、シックスティーズ(sixties)と日本語でも言いますよね。
- 70’s(70年代 )
- 90’s(90年代)
今世紀に入るまではそのようなルールで問題なかったのですが、2000年代に入って「00’s」を英語でどう呼ぶかは、なかなか一つには定まらないようです。
noughties、oughties、zeroes、two thousandsなど複数の呼び方がされて来ました。
私たちの今いる「2010年代」もtwenty-tensやtwo thousand tensなど複数の呼び名があり、また西暦としての呼び方についてもtwo thousand seventeenと呼ばれる一方、twenty-seventeenという呼び方をする人もいるという状況です。
さて、私たちは日本語で12年のことをまとめて「一回り」と言ったりしますが、英語には10年をひとまとめにしたdecadeという言葉があります。
The last decade of 20th centuryといえば、20世紀最後の10年、すなわち1990年代のことです。
2010年代の今は、The second decade of 21st century(21世紀2番目の10年)となります。
- I live here for a decade.(ここには10年住んでいます。)
- I came here after two decades.(20年ぶりにここに来ました。)
上の文でお気付きの通り、○世紀というときはthを使います。
thは数字の後ろについて「○番目」という序数を作る接尾辞(suffix)です。
- 20th century
- 21st century
という具合に、「○番目の世紀」という表現になります。
日付はどう読む?
thはもっと身近なところで、日付を表すときに使われます。
英語では日付はすべて序数で表されます。
○月1日は「○月の1番目の日」つまり、ファースト(first)です。
「3番目」まではイレギュラーなので、そのまま覚えてください。
野球を知っている人なら、もうお分かりですよね。
- 1番目 1st(first)
- 2番目 2nd(second)
- 3番目 3rd(third)
- 4番目以降 数字+th
桁がいくらになっても、最後が1、2、3のいずれかで終わっていたら、最後の数は上記の読み方になります。
- 201st(two hundred first/201番目)
- 32nd(thirty second/32番目)
- 1073rd(one thousand seventy third/1073番目)
- 31st May(thirty first May/5月31日)
- 2nd June(second June/6月2日)
- 3rd June(third June/6月3日)
- 4th June(fourth June/6月4日)
序数は文字で書き表すことはあまりないと思いますが、書くときはfifth(5th)、eighth(8th)、ninth(9th)、twelfth(12th)のスペルは要注意です。
案外簡単!小数・分数・時間
最後に小数や分数、時間についての英語の呼び方を説明します。
小数 Decimals
小数点(decimal point)のことを「ポイント(point)」と読む以外、後は日本語の読み方をそのまま英語に置き換えるだけで、英語で小数を読むことが出来ます。
18.243であれば、eighteen point two four three。
つまり、小数点左側の数字はそのまま普通に読み、「ポイント」を挟んで、左側の数字は単独で読むということです。
- 0.8(Zero point eight)
- 120.05(Hundred twenty point oh fiveまたはhundred twenty point zero five)
分数 Fractions
下の数字から読む日本式とは違い、英語では上の数字から読むのが大きな違いです。
読み方は、まず上の数字を読んだら「over」に続けて下の数字を普通に読むことで簡単に対応出来ます。
あるいは上の数字を普通に読み、続けて下の数字を序数にして読むというスタイルもあります。
- 5/7 five over sevenまたはfive-sevenths
- 3/18 three over eighteenまたはthree-eighteenth
- 1/10 one over tenまたはone-tenth
ただし、分数は1/2(a half)、1/3(a third)1/4(a quarter)というイレギュラーがあり、3/4であればquarterが3つ、つまりthree quartersという言い方になります。
- 2/3(Two thirds)
時間 Time
halfやquarterは時間を読むときにも使います。
halfは半分ですから30分、quarterは1/4なので15分です。
toとpastを使って「前」か「過ぎ」を表します。
- Half past one(1時を半分過ぎた=1時半)
- Quarter to two(2時まであと15分=1時45分)
- Quarter past two(2時を1/4過ぎた=2時15分)
halfやquarterという単語を使わずに時間を読むときは、数字をそのまま順番に読むだけです。
- 4:45(Four forty five)
- 7:18(Seven eighteen)
- 10:10(Ten tenまたはTen past ten)
まとめ
英語の数字は基本的な知識さえ身に付けたら、あとは習うより慣れろです。数字は練習の素材に事欠きません。
避けて通れないだけに、早めに慣れてしまったほうがお得ですよ!
投稿者プロフィール
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2012年より東アフリカの英語圏の国・タンザニア在住。英語は貿易業務、国際機関勤務などにおいて、実務で身に付けた叩き上げ。
現在はフリーライターとして、日本語および英語による記事を執筆している。
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